GDPとは？

国内総生産（GDP）は、経済の全分野を対象とした経済活動の包括的な指標です。 経済活動の全容を把握し、投資先の状況を確認するために極めて重要な指標のため、投資家はGDPに注目しています。

国内総生産（GDP）は、ある国の領土内で生み出されたすべての財やサービスの価値を計算したもので、ふつう、1年あるいは四半期ごとに算出されます。

投資家が活用する理由

投資家はGDPをみることで、注目すべき傾向を含む経済活動の全体観について、詳しい情報を得られます。 GDPを構成する個人消費、企業投資、住宅投資、物価指標（インフレ率）などの様々な要素は、経済の現在の傾向を示しており、投資の意思決定に役立ちます。

金融の株式市場は、企業収益の向上につながる大きな経済成長を好ましく思いますが、債券市場は、インフレを引き起こす可能性があるため、経済成長のスピードが早すぎないか懸念しがちです。 GDPのような経済データを監視することで、投資家は市場の経済的な背景を理解することができ、それに応じて投資を管理することができます。

GDPの測り方

GDPの計算には、3つの異なる方法があります。

生産量アプローチ： 農業、製造業、サービス業など経済の各分野で生み出されたすべての財・サービスの価値を合計し、国内で生産されたすべての財・サービスの価値を算出する方法

収入アプローチ：給料、利益、賃料など、国内の個人や企業が得たすべての所得を合計してGDPを算出する方法

支出アプローチ：消費支出、投資支出、政府支出、純輸出（輸出から輸入を差し引いたもの）など、国内の財・サービスに対する支出をすべて合計してGDPを算出する方法

3つの方法からはすべて同じGDPの数値が得られるはずですが、測定誤差や統計上の不突合によって、若干の差異が生じる場合があります。 GDPは、国の経済の健全性や実績を長期的に把握するために用いられる重要な経済指標です。

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