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継続パターン フラッグとペナント

Adam Lienhard
Adam
Lienhard
継続パターン フラッグとペナント

これまで、三角持ち合いのひとつのタイプの継続パターンについてお話してきました。 フラッグとペナントは、どちらも一般的に使われている継続パターンで、似ています。 この2つのパターンは、値動きの中で同じ場所に出てくることがよくあります。 どちらも取引量と測定方法について、同じ基準を持っています。

パターンの説明

このふたつのパターンが登場すると、アクティブな市場の値動きが一時的に休止していることを示します。 これらのパターンの登場の要件のひとつは、まっすぐな線を形成する鋭い値動きで、価格が突然上昇したり減少したりした場合に起こります。 このパターンは、市場が再び同じ方向への動き始める前に、短期間呼吸をと問えるような動きです。

このふたつのパターンはトレーダーが最も信頼できる継続パターンだといわれています。 結果、方向が反転することは非常に稀です。

フラッグとペナントのチャートパターンの形成の前に、取引量の増加とともに鋭い価格の上昇があることがわかります。(下記のライン参照) それから、価格がフラッグとペナントのパターンの中に入るにつれ、取引量は現象します。

価格がパターン上部の境界線の上を突破したあと、取引活動が突然急激に増加します。 これはフラッグとペナントパターンを抜けたことを意味し、再び以前の方向に値動きが続くことを示しています。 これらのパターンは継続パターンですが、トレーダーは値動きと取引量を注意深く確認し、正しい市場の方向性を判断すべきです。

パターンの構造

フラッグとペナントのチャートパターンの構造は少し異なっています。フラッグパターンは、長方形または平行四辺形の形をしており、2本の平行線が一般的なトレンドに対向しています。 ペナントパターンは、1点に2本のラインが収束していくことがわかります。 これらのパターンが形成されるとき、必ず取引量は少なくなっています。

どちらのパターンも、1~3週間程度の短期間に形成されます。 一般的なトレンドが弱気の場合、フラッグとペナントの形成時間はより短くなります(1~2週間程度)。

取引量の増加とともに、上方か下方の境界線が突破されると、これらのパターンの終了のシグナルです。 上昇トレンドの間に取引量が増加するのは、下降トレンドのときよりも重要です。

パターンが完成したあとに値動きの量を測定する

フラッグとペナントのパターン完成後の値動きの大きさを測定する方法は似ています。 どちらのパターンも、値動きの最中に形成されます。

たいてい、パターン形成完了後の値動きは、その直前に起こった動き(急騰または急落)よりも小さくなります。

値動きの大きさを測定する方法のひとつとして、現在のトレンドの方向(重要な支持線および抵抗線、もしくはトレンドライン突破することにより形成されるもの)が始まったところから測定を始めるものがあります。そして、上昇トレンドの場合は上方の境界線、下方トレンドの場合は下方の境界線を突破したポイントから同じ距離だけ別のラインを引きます。

目標価格の設定方法

すでに述べた通り、フラッグパターンはチャート上の価格の継続の可能性を示すものです。 そして、有効なフラッグパターンは値動きをフラッグのポールの方向、つまりトレンドの波の方向へと推し進めがちです。 これに加えて、価格チャートでフラッグの形を見つけたら、その形のおおよその目標価格を測定することができます。 フラッグチャートの形に関連した目標価格は2種類あります。

目標価格1:フラッグのサイズ

フラッグパターンを確認できれば、測定された移動テクニックを活用することで、最初の目標価格がわかるようになります。 これにはフラッグのサイズを計算することも含まれており、フラッグ内の上方と下方のチャネルの間の垂直距離を測定して判断します。

フラッグのサイズがわかったら、価格の突破点からの距離をあてはめることで、最初の目標価格の場所を特定します。 この目標価格は計算した距離の最後に位置します。

目標価格2:ポールのサイズ

フラッグの形の次の目標価格を判断するには、フラッグのポールの高いポイントと低いポイントの垂直距離を測定します。 2つ目の目標価格を得るには、目標価格1と同様に、価格の突破点から測定を始めて、この距離をパターンに適用します。

上記のイラストでは、2つの目標価格が描かれています。 最初の目標価格は赤色の矢印と線で示されており、青色のチャネル内でフラッグの垂直寸法を測定します。 2つめの目標価格は、紫色の矢印と線で示されており、フラッグのポールの垂直のサイズを測定します。

まとめ

フラッグとペナントの継続パターンは、1~2週間の範囲で値動きの一時的な休止を示すもので、取引量の減少を伴います。 このふたつのパターンは値動きの最中に形成され、先んじて急激な値動きと取引量の増加が起こります。

ペナントパターンは上昇トライアングルに似ていますが、もっと水平な形をしており、フラッグパターンは一般的なトレンドとは逆方向に傾斜する平行四辺形に似た形です。 両方のパターンの形成は、弱気のトレンドのときに短期間で行われます。

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