反転型 ヘッドアンドショルダー

反転パターンとは、逆のトレンドを抜け出した後、価格トレンドが反転するパターンのことです。 ヘッドアンドショルダーパターンは、最も人気があり、信頼度の高い反転パターンのひとつです。 しっかりと記事を読んで、このパターンについて理解し、今後の取引に活用してください。

ヘッドアンドショルダーパターンは、上昇トレンドにおいて、一連の上昇の高値と安値が勢いを失い、トレンドがしばらくの間、これまでの値に定まらないときに見られるものです。

このとき、価格が再び上がり、以前よりも低い高値まで上昇すると、取引量が増加します。 このとき、以前の上値であるC点への到達は不可能になります（下図参照）。この上昇の修正は、D点から下落の3分の2にあたるE点までで起こります。

パターンの作り方

価格トレンドが予想通り始まり、A点でのピークは見られません。取引量は新たな高値へと増え続けています。

B点の取引量が多いため、価格は低い取引レベルまで修正下落します。これが予想される動きです。

ここで次のようなことに気づくでしょう。 C点の取引量は、A点の上昇時の取引量よりや や少ないのです。

それから、D点では価格がA点まで下落を始め、支持線を下回る下落が続いているのも気になるところです。

下落がA点の最安値に近づき、それを下回るまで下がり続ければ、B点でそれまでの上昇トレンドが反転する警告です。

上昇トレンドが継続するためには、価格が前回の上昇トレンド時に到達していた高値を上回らなければなりません。 C点の後にE点に到達できなかった場合、新たな下降トレンドの開始に必要な、下落のピークの半分までしか到達できていないことになります。

D点では、主要な上昇トレンドラインが崩れ、別の警告のサインが示されています。

トレンド終了の警告のサインが出ているにもかかわらず、相場が上昇トレンドから横ばいトレンドへと方向転換した可能性があります。 この場合、売りポジションをクローズする必要がありますが、新しい買いポジションはオープンにしないべきです。

ネックラインを描く

この2つの最安値の下に水平なトレンドラインを引くと、これをネックラインと呼びます。 （B点とD点は反転ポイントです。） この線は、ヘッドアンドショルダーパターンで上向きに傾斜しています。 水平になることもあれば、わずかに下向きになる場合もあります。

ヘッドアンドショルダーパターンでは、このネックラインを割ることが、重要な要素になります。 ネックラインを割ったとき、取引量は増えます。

ネックラインを割った後、ネックラインであるG点、または前回の反転ポイントであるD点の安値のレベルまで反発することになれば、いずれも抵抗レベルとなります。

この反発の動きは常に起こるわけではありませんが、取引量によって反発の大きさを判断することができます。

反発の動きがはじまって、最初のネックライン割れが取引量の多いタイミングで起こると、この動きが起こる可能性は低くなります。 取引活動の活発化は、下方への大きな圧力を反映しています。

しかし、最初のネックライン割れ時点で取引量が減少していると、この動きが起こる確率が高まります。取引量が少ないと反発が起こり、取引量が多いとその後の方向が決まります。

ヘッドアンドショルダーパターンかどうかはどうすればわかるのか

パターンの動きの原理を説明したところで、「ヘッドアンドショルダー」の基本的な構成要素を確認していきましょう。

1. これまで上昇トレンドがあった

2. 左側の肩は取引量が多く、その後、修正的な下落を伴う

3.新たな高値は以前よりも取引量が少ない

4. 下方への動きが起こり、以前の高値のピークを下回り、以前の反転ポイントへと近づいていく

5. 3度目の上昇では、取引量が著しく少なく、ベッドのピークまで達することができなかった

6. 価格が下方のネックラインへと近づいていく

7. 価格が新しい下値まで下がったあと、ネックラインまで跳ね返る

このような構成要素が確認できたとき、トレンドの反転が起こることが予測できます。

結論

ヘッドアンドショルダーは最も信頼性の高い反転パターンの一つですが、必ずしも価格方向の反転が起こるわけではありません。 ときには、価格がネックラインを突破した後、予想通り下落せずに上昇を続けることもあります。 ヘッドアンドショルダーパターンのサインと併せて、テクニカル指標や経済ニュースを確認して、しっかりと情報に基づいた投資判断をしてください。

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